茨城県関連企業・団体新年展望
2024
食と農で地域未来創造へ
水郷つくば農業協同組合
代表理事組合長 池田 正氏
今まで地球温暖化と言われましたが、昨年の夏の暑さは地球が沸騰したような過酷さで、生活環境だけでなく、農畜産物にも大きな影響がありました。そのような中、新しい試みとして農業においては、耐暑性のある作物の選定や技能実習生の拡充や新制度対策、インボイス対応。そして、役員改選では、役員の半数が入れ代わり女性役員20%以上、そして、世代交代も進み変革の年となりました。
コロナ禍での経験から、人々の行動や価値観が大きく変わり、リモートワーク・会議も日常的になりました。また、3人に1人が60歳以上の日本において、多様な人材を活用し雇用形態に柔軟性を持たせるなど、ワークライフバランスを考慮した働き方改革に取り組みました。
ロシアのウクライナ侵攻も収まらず、新たにイスラエルとパレスチナ紛争など世界中が不安定な時代になり、世界中で食料・飼料の争奪戦が起きています。エネルギーと食料の多くを輸入に頼っている日本の食料・エネルギーの安全保障が日を追って重要視されています。国民の栄養源の確保、食料の自立が求められておりJAの役割も大きいと考えています。
また商圏見直しも進め、国の内外へ積極的な販路拡大に努めてまいります。そして、農業の排出CO2は4%程度ですが、より環境負荷の少ない農業への取り組みが必要と考えています。
結びに、世界中に協同組合があり、12億人以上の組合員がいます。その中でも、日本の農業協同組合は、食と農を中心に総合事業で組合員と社会を支える組織です。これからも、地域共生の未来創りに 貢献できるよう努めてまいり.ます。
土浦市小岩田西1-1-11 2019年に県南地区の7市町村にまたがる3JAが合併。特産品は日本一のれんこんはじめ多くの農産品があり、農産物直売所には年間120万人が来店
茨 城 新 聞 社