茨城県関連企業・団体新年展望
2024
看板設け砕石業アピール
塚田陶管㈱
取締役会長 塚田 陽威氏
砕石はアスファルト舗装や、建築物に使われるコンクリート、宅地造成などに欠かせません。しかし私たちの生活のあらゆるところで砕石が利用されていることを知らない人が少なくありません。
砕石業について知ってもらうきっかけになればと願って昨年、土浦市の弊社工場近くの交差点に2枚のPR看板を設置しました。「砕石は道路やコンクリートの原料です」「砕石が私たちの暮らしを支えています」というメッセージを記載しました。
弊社は江戸時代に創業し、陶土器の製造販売を行っていました。現在の砕石業は1958年に始めました。これまで切り出した石は1億㌧以上に上ります。道路や鉄道などのインフラ整備を支えるとともに、地域の理解を得たり森林の保全に努めたりする活動も行っています。
いま住民と共に次の世代に残せる山を目指す「ふるさとの山づくり」事業に取り組んでいます。地元の小学校などの協力も得て、採石跡地に植樹し資源回復を図るとともに、骨材資源の重要性を子どもたちに伝えます。
つくばエクスプレスの県内延伸先として、県が昨年、JR常磐線土浦駅への接続を決めました。大変喜ばしいと思います。土浦スマートインターチェンジ新設の動きもあります。新しい人の流れを生み出し、茨城県のさらなる飛躍につながることを期待します。
採石を終えた山の活用も考えています。社員の福利厚生を兼ね、一般の人でも利用できる施設を作ろうと思います。
砕石の出荷量は減少傾向にあり、厳しい経営環境が続く見込みですが、砕石の地産地消を進めるなど地域貢献にもさらに尽力していきます。
本社/土浦市藤沢3578 1951年設立 従業員/ 42人 事業内容/道路用骨材、コンクリート用骨材、再生砕石、産業廃棄物処分他
茨 城 新 聞 社