茨城県関連企業・団体新年展望

2024


開院35年、質の高い医療提供

医療法人 健佑会
理事長 市原 健一

 私たちの法人にとって昨年は大きな節目となりました。つくば市が誕生した翌年の1988年7月、市内の大曽根に病床数148床の「市原病院」を開設し、おかげさまで35年を迎えることができました。現在は「医療法人健佑会いちはら病院」として、199床を擁するほか、社会福祉法人と合わせると13施設、829床を数えるまでの規模になりました。

 開院当初は私も週に2~3回、当直勤務をこなしました。スタッフが集まらず運営が厳しかったことや、バブルの真っただ中は融資を受ける際の金利が高かったことなどを懐かしく思い出します。

 昨年、新しい病棟を建設しました。コロナやロシアのウクライナ侵攻に加えて、円安の影響などもあり、建設資材や燃料費は高騰しました。人手不足も加わって建設費が当初予算から5割以上増えるなど、想定外の社会情勢に苦戦させられましたが、完成にこぎつけ11月から運用を始めました。

 介護や看護職員の不足は大きな課題です。採用は人材派遣や紹介会社に頼るケースが増えています。人材確保のため、外国人の雇用なども視野に入れながら対応を進めていきたいと考えています。

 今年も引き続き、最新医療の推進や人材育成に取り組み、昨年1年間の整形外科手術1300例の更新を目指したいと思います。

 患者さま一人一人に寄り添い、質の高い医療サービスを提供することで、健康で安心して暮らせる社会作りへ貢献できればと願っています。リハビリや内科診療もさらに充実を図り、患者さまにとっても職員にとってもより良い環境を整えていきたいと決意を新たにしています。


いちはら病院 つくば市大曽根3681
「医療」「介護」「福祉」のトータルサービスを提供するいちはらメディカルグループの中核として、整形外科、内科、リハビリテーションを中心に運営


https://www.ichihara-hospital.or.jp/

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