茨城県関連企業・団体新年展望
2024
持続可能な社会実現に貢献
JX金属㈱日立事業所
執行役員 事業所長 相場 玲宏氏
JX金属は、半導体材料や情報通信材料などの先端素材分野を中心に、資源事業や製錬・リサイクル、レアメタルなどの事業をグローバルに展開しております。
資源や製錬事業の主製品である銅は、脱炭素社会の実現に欠かせない金属資源として今後も高い需要が見込まれます。
先端素材分野の市況は調整局面が続いているものの、中長期的な需要拡大は確実です。それに向けて日立市に二つの新工場を建設し、現在稼働開始に向けた準備を進めています。ひたちなか市にも大規模な新工場を建設中で、半導体材料を中心とした新たな中核拠点にしていく方向です。
このように茨城県に新たな拠点を増やす中、水戸市や日立市など県内15市町村をホームタウンとするサッカーJ2水戸ホーリーホックとトップパートナー契約を締結しました。また、茨城大学工学部と包括的連携協定を結ぶなど、当社の創業の地である日立市や茨城県と、さらに緊密な関係を築きながら事業を発展させていきます。
JX金属は、昨年5月に株式上場に向けて準備を開始することを発表しました。株式上場の目的は、意思決定の迅速化と最適な資本構成により成長戦略を加速させていくことです。半導体材料をはじめとした先端素材分野でのグローバルリーダーとなるべく全社で力を注ぎ、成長戦略を進め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
最後になりますが、昨年9月の台風13号に伴う豪雨により、日立事業所は大きな被害を受けましたが、復旧の過程において、地域の方々から多大なるご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。
1905年日立鉱山の開業をルーツとする世界有数の非鉄金属メーカー。半導体材料や情報通信材料などの先端素材から、資源、製錬・リサイクル事業までをグローバルに展開
https://www.jx-nmm.com/index.html
茨 城 新 聞 社