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県政キャンペーンシン・いばらきメシ総選挙２０２４

地元グルメ頂点へ

一般料理・スイーツ　全44市町村参加

１０月１２～１４日の３日間、水戸市で「シン・いばらきメシ総選挙２０２４」が開かれる。県内の全４４市町村が一般料理とスイーツの２部門で新たな地元グルメを提供し、来場者による投票などで頂点を競う。９月２日からは「見た目」の魅力を競うインターネット事前投票が開始。地域の新たな観光資源創出へ、市町村が火花を散らす。

●１０月１２～１４日、水戸

本県はサツマイモやクリ、鶏卵、常陸牛、ヒラメなど、食材に生かせる農水産物が豊かな半面、ご当地グルメは少ないのが課題だった。そこで、県は観光地としての魅力向上につながるグルメとして表彰し、首都圏を中心に広く売り込み定着を図りたい考え。

祭典は３日間、県三の丸庁舎（水戸市三の丸１丁目）で開催する。会場を訪れた参加者が各市町村の新グルメを食べ比べ、投票で首位を決める。見た目の魅力も評価するため、９月２日から公式サイトで事前投票も始めた。
総選挙は２部門。「一般料理」に４１市町村、「スイーツ」に３９市町村が、それぞれ開発したグルメを出品するなど、県内全ての自治体が参加する。いずれも今回のイベントに向け、地元産の優れた食材を活用し開発した一推しの商品だ。

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出品グルメの中で、最も食材に活用された農産物が、本県が作付面積、出荷量ともに日本一を誇るレンコンだ。カレーやパスタ、調理パンなどの一般料理にとどまらず、ジェラートなどのスイーツにも生かされるなど、計１５品がエントリーしている。

産地として知られる土浦市では、銘柄牛の常陸牛や銘柄豚の常陸の輝きなどと組み合わせたカレーを開発。レンコンの輪切りを花火に見立てるなど、「茨城をＰＲできる商品」（市政策企画課）に仕上げた。北茨城市は、小中学生の考案したレシピを基に、マッシュしたカボチャで挽肉やレンコンを挟んで焼き上げた一品に仕上げた。

阿見町は一般料理、スイーツの両部門に出品するグルメにレンコンを取り入れた。特にスイーツは濃厚な本県産ミルクとさっぱりしたイチゴのジェラートで、町商工観光課は「刻んだレンコンを混ぜ込み、シャキシャキとした食感も楽しめる」と魅力をアピールする。

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市町村の出品を支えるため、県は自治体による開発を支援してきた。希望のあった８市町に、料理人や食の専門家を派遣。２月には８市町が試作した新グルメのお披露目も行われるなど、開催に向けた機運は次第に高まりつつある。

今回の総選挙でグランプリの称号を得た一般料理、スイーツの各グルメは、県が首都圏などへ、強力にＰＲする。直近では、１０月２６、２７日に東京・品川の大井競馬場で開かれる「茨城をたべよう収穫祭」で特別出品するほか、年度内にメディアやインフルエンサー向け試食会を都内で開く計画だ。

県地域振興課は「まずは首都圏向けに売り込む。その後、受賞したグルメに特化した販売戦略を検討していきたい」と話している。

事前投票

事前投票は１０月４日まで、公式サイト（ＱＲコード）から受け付ける。各市町村が出品するグルメの画像や情報を確認し、部門ごとに１人１回に限り投票できる。

茨城県の特産品「レンコン」を活用した出品グルメは１５品がエントリーされている

シン・いばらきメシ総選挙２０２４の出品メニュー