茨城県関連企業・団体新年展望
2025
医療変革の流れをつかむ
いちはら病院
医療法人健佑会 理事長 市原 琢己氏
昨年6月1日より医療法人健佑会理事長に就任しました。少子高齢化、働き方改革など医療を取り巻く環境が変わる中、理事長を拝命し、大きな責任を感じるとともに身の引き締まる思いです。
当院は整形外科領域で近年話題の手術支援ロボット「ROSA」(RObotic Surgical Assistant)を県内で初めて導入しました。つくばの新しい人工関節拠点として、9月に「つくば人工関節センター」を設立しました。さらに欧州で注目されている再生医療技術を関東で初めて設置し、整形外科医療の分野で先駆的な取り組みを進めています。グループ内に老人ホームや障害者施設を備え、地域医療にも尽力しております。
働き方改革の影響を受け、近隣の医療圏では医師が撤退し、診療科の縮小や閉鎖が起きています。近隣医療圏でのマンパワー不足のため、つくば医療圏に患者さまが増加しています。当院では急性期病棟が満床で患者さまをお受けできないこともあり、つくば市や茨城県の許可を頂き、8月から回復期病棟6床を急性期病棟に転換しました。
国は近年、医療DXの推進を掲げています。電子カルテ情報や処方箋、検診情報などを一元管理し、どの医療機関を受診してもスムーズな情報共有や重複薬、禁忌薬の処方を防ぐなど、医療の効率化や患者さまへのサービス向上につながると期待されます。
円安などによる物価高騰、少子高齢化、人手不足など医療を取り巻く環境は厳しくなっております。当法人は患者さまへのサービス提供の向上に努めるとともに、時代の流れに遅れることなく、全職員が心身ともに健康に勤められる法人を目指し続けます
いちはら病院 つくば市大曽根368 「医療」「介護」「福祉」を提供するいちはらメディカルグループの中核として、整形外科、内科、リハビリテーションを中心に運営
https://ichihara-hospital.or.jp//
茨 城 新 聞 社