茨城県関連企業・団体新年展望

2025

常に挑戦、環境負荷低減へ

中川ヒューム管工業㈱
代表取締役社長 中川 喜久治

ヒューム管をはじめ下水道事業は全国的に需要が下回り、国内市場縮小により公共工事が低調に推移しました。当社は高付加価値製品の提案型営業に取り組みました。

国内では人口構造の変化や厳しい財政状況でインフラ需要が一時的に低迷していますが、地域インフラではつくばエクスプレスの土浦方面延伸や常磐道土浦スマートIC(仮称)設置により、この地域の整備が進むと同時に東京圏から新たな人の流れが期待でき、県内の活性化に貢献するものと確信いたします。

環境への配慮が高まる中、持続可能性と環境規制により、弊社の環境負荷低減コンクリートであるEeTAFCON(イータフコン)がさらなる注目を集めると予想されます。セメントは、社会インフラ構築に不可欠なコンクリートの主原料として、世界の近代化を担ってきた材料です。ただ、多量の二酸化炭素(C O2) を排出するという問題を抱えています。

EeTAFCONは、セメントを主原料とせず産業副産物を原料とするため、サステナビリティーに優れています。耐久性に優れ、インフラ構造物のライフサイクルを延伸でき、コスト低減やインフラの長寿命化においても優れると考えます。この製品で、カーボンニュートラルと循環型社会の実現に貢献します。

弊社の得意分野である下水道関連コンクリート製品の需要が低迷する中、新たなビジネスモデルをつくり上げるため、社内の推進委員会を通じて常に挑戦する立場で取り組んでまいります。

また、インドネシアの水害防止対策事業に対する当社技術指導については、多くの期待を受けさらに密なる関係を築いていきます。


土浦市真鍋1-16-11 TEL029-821-3611 事業内容/ヒューム管、その他のコンクリート製品の製造販売、エコ製品の製造販売、土木、建築工事の設計、請負、管理など


http://www.h-nac-hp.co.jp/

茨 城 新 聞 社