茨城県関連企業・団体新年展望

2025

地域社会、暮らしを支える

東日本高速道路㈱
谷和原管理事務所長 石田 慎治

昨年は、能登半島地震をはじめ全国各地で大雨などの災害が発生しました。2月には首都圏での大雪に伴い広範囲にわたり「予防的通行止め」を実施し、県内では常磐道・桜土浦IC以南および圏央道の一部区間で対応しました。一方、高速道路の交通量はコロナ禍前の水準に回復し、多くの物流トラックの利用や休憩施設のにぎわいも戻りました。4月からは運輸・建設分野で労働時間の上限規制がはじまり、災害対応や各種対策に取り組んだ1年でした。圏央道周辺では物流倉庫の立地が進み、高速道路への期待と役割は今後一層高まるものと思われます。

近年、異常気象による災害が増加し、今後も災害の激甚化が予測されます。災害時の早期復旧や交通路の確保は当社の重要な使命の一つです。除雪車増備など雪氷対策を強化するとともに、人命を最優先に大規模な車両滞留を防ぐため、大雪前の「予防的通行止め」を実施してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

また、三郷料金所スマートIC東京方面出入り口の設置工事を年度内の完成を目指して進め、9月に事業化した守谷SAスマートICは自治体と連携して整備を進めます。管内では開通後40年以上が経過した区間が多く、点検や補修を着実に実施し、警察と連携して過積載車両の取り締まりに当たります。老朽化した施設の更新やETC専用化、深夜割引見直しに向けた機器整備も進めてまいります。

地域社会の発展と暮らしの向上を支え、24時間365日、安全・安心・快適・便利な高速道路を提供できるよう、グループ一丸となって維持管理や各種施策に取り組んでまいります。


東日本高速道路(ネクスコ東日本)谷和原管理事務所グループは、県南地域を中心とした常磐道・三郷IC・JCT―岩間IC間及び圏央道・常総―神崎IC間を管理しています。


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