県民生活環境部長 石川 仁 さん

外国人相談役を増員

いしかわ・じん 那珂市出身。茨城大人文学部卒。1991年入庁、政策調査監、保健福祉部感染症対策課長、営業戦略部理事兼ビジネス推進監を経て2025年4月から現職。58歳。


- 外国人に対する支援体制の強化は。

 外国人の身近な相談役である「IBARAKIネイティブコミュニケーションサポーター」を現在の70人から順次増員するなど、母語による相談・支援体制を強化するとともに、外国人が地域社会に溶け込めるよう、地域コミュニティーとの交流を促進していく。

ー アクアワールド県大洗水族館の魅力向上への取り組みは。

 昨年度の入館者数は126万人を超え、2002年の開館年度に次ぐ歴代2位を達成した。幅広い年齢層に訴求するさまざまな企画や戦略的なプロモーションにより、インバウンド(訪日客)も含めた誘客促進を図っていく。

- 霞ケ浦の水質保全対策は。

 霞ケ浦に流入する汚濁負荷を着実に削減するため、森林湖沼環境税を活用しながら、引き続き、生活排水対策や小規模事業所排水対策、農地・畜産対策など浄化効果の高い事業に重点化して取り組んでいく。

- 有害動植物対策への取り組みは。

 イノシシなどの野生鳥獣による農作物等への被害を防止するため、捕獲事業を実施するほか、捕獲の担い手である狩猟者の確保に努める。特定外来生物のナガエツルノゲイトウの繁茂に伴う被害発生防止のため、駆除等の対策も進める。

- ヤード対策と新産業廃棄物最終処分場の整備は。

 再生資源物を屋外保管するヤードについては、適正化に関する条例に基づき、立ち入り検査等を実施し、不適正な保管を続ける悪質な事業者には行政処分を科すなど厳しく対処していく。日立市諏訪町に整備を進めている新産業廃棄物最終処分場については、26年度末の供用開始を目指し、地元理解に努めながら、安全を最優先に、施設整備に取り組む。