営業戦略部長 久保三千雄さん

県産品の輸出拡大へ

くぼみちお 鹿嶋市出身。清真学園高卒。1985年入庁。営業企画課長、産業戦略部次長兼技術振興局長などを経て、2024年4月から現職。58歳。


- 本年度の営業方針は。

 県産農林水産物や加工食品の海外販路拡大に一体的に取り組み、輸出をさらに加速させるため、4月に農産物部門と加工食品部門を統合した体制を整えた。「活力があり、県民が日本一幸せな県」の実現に向け、国内外を問わず効果的な施策を展開し、戦略的な営業活動に取り組んでいく。
 農産物はイバラキング(メロン)、恵水(梨)、栗、常陸牛、常陸の輝き(豚肉)の重点5品目について、高級店での取り扱い拡大やメディア露出などによるブランド化を図る。県産品輸出は現地プロモーションや海外バイヤーの招聘(しょうへい)などで販路拡大につなげ、新規参入企業などへの伴走支援にも積極的に取り組む。
 観光は、3カ年にわたる「茨城デスティネーションキャンペーン」を通じて生まれた茨城ならではの観光コンテンツや各地域の意欲的な取り組みを生かし、強みの「花絶景」や「体験」をテーマに新たなキャンペーンを展開し、国内外からのさらなる誘客を図る。
 国際交流や対日投資、茨城空港の利用促進などにも積極的に取り組み、「世界に飛躍する茨城づくり」を進めていく。 

ー 本年度、特に力を入れることは。

 若年層のニーズを踏まえ、発信力の高いバーチャルユーチューバーグループと連携し、本県の魅力を紹介する動画の配信や、観光地などでの動画を活用した新たなプロモーションを展開し、茨城への来訪や県産品の消費を促す動機を創出していく。
 10月4、5両日に東京・駒沢オリンピック公園で「首都圏の台所・食の宝庫いばらき・自慢のグルメ大集合」をコンセプトとしたイベントを開き、茨城が誇る「食」の魅力を強力に発信し、本県への新たな誘客につなげる。