
保健医療部長 丸山慧さん
再編で医療資源集約

まるやま・さとし 東京都出身。東京大医学部卒。2009年厚生労働省採用。防衛省への出向、厚生労働省大臣官房厚生科学課主任科学技術調整官を経て、24年8月から現職。43歳。
- 水戸保健医療圏の病院再編の狙いは。
水戸保健医療圏では同規模の急性期病院が競合し、医療人材の確保や施設の老朽化などの課題が生じている。病院再編を進め、医療資源の集約化による質の高い医療の提供や教育研修体制の充実による医療人材の確保、少子化時代における高度な小児・周産期医療の維持などを目指していく。将来にわたり県民が安心して必要な医療を受けられるよう、医療提供体制の構築に向けて取り組んでいく。
ー 救急搬送において選定療養費の徴収が始まった。県民に伝えたいことは。
救急医療体制を維持するため、救急車要請時の緊急性が認められない場合に限り、大病院で救急搬送における選定療養費を徴収している。県民には大切な命を守るため①命に関わる緊急時は迷わず救急車を呼ぶ②迷った場合は「県救急電話相談#7119・#8000」に相談する③軽い切り傷など緊急性が低い場合は診療所などを受診する-の3点をお願いしたい。
- 健康づくりの取り組みについては。
生活習慣病を予防する特定健診や早期発見に向けたがん検診の啓発活動、受診率向上に向けた市町村の取り組みの支援など、関係者と連携して県民の健康づくりに取り組んでいく。皆さまには健康を維持するため、特定健診やがん検診を定期的に受診していただきたい。
また、県公式健康推進アプリ「元気アっプ!リいばらき」は7万人以上に利用されている。ウオーキングなどの運動や特定健診の受診などでもらえるポイントで県産品などが当たる抽選に参加できるほか、適塩メニューを提供する「美味(おい)しおスタイル指定店」の検索ができる。楽しみながら健康づくりを継続できるアプリをご活用いただきたい。
