2026年度県政の焦点

保健医療部長 丸山慧さん

地域支える医療確保

まるやまさとし 東京都出身。東京大医学部卒。2009年厚生労働省採用。防衛省への出向、厚生労働省大臣官房厚生科学課主任科学技術調整官を経て、24年8月から現職。44歳。

-水戸保健医療圏の病院再編の狙い、検討状況は。

 水戸保健医療圏では、同じ規模の急性期病院が競合しており、医師をはじめとする医療人材の確保や施設の老朽化といった課題が出ている。こうした中、限られた医療資源を有効に活用し、将来にわたって県央・県北地域を支える医療提供体制を確保していくことを目指している。このため、昨年2月に六つの病院を、県立と公的の二つの拠点病院を中心とした体制に再編する方針を打ち出した。

 現在は、関係する医療機関の方々と共に、「高度医療の集約化による医療機能強化」と、「地域住民が必要な医療を変わらず受けられる体制」の両立を目指し、地域医療の実情や今後の医療需要の変化も踏まえて議論を進めている。引き続き、必要な医療を安定して提供できる体制の構築に向け、関係者と一体となって取り組んでいく。

-健康づくりの取り組みは。

 本県は健康寿命日本一を目指しているが、脳卒中などの循環器病による死亡率が高く、循環器病を減らすためには主な要因である高血圧への対策が重要だ。健康診断で高血圧に該当しても、約半数の方が未治療とされ、治療に結び付いていないことも課題だ。

 生活習慣の改善や適切な治療で血圧を下げることで、循環器疾患のリスクは減らせることから、これまでの減塩対策に加え、野菜摂取や血圧測定の習慣化、必要な方は薬で治療するといった血圧改善につながる行動を応援するキャンペーンを昨年度開始した。結果、野菜摂取や血圧測定を意識する方が増えるとともに、新たに高血圧の治療を開始された方も増えてきており、県民の健康意識向上に一定の効果があった。今年は内容をさらに充実させるので、ぜひ周りの方と一緒に参加してほしい。