茨城県関連企業・団体新年展望

2024

DX推進、海外で技術指導

中川ヒューム管工業㈱
代表取締役社長 中川 喜久治

 昨年は持続可能性の追求が叫ばれ、環境問題がますます重要視された年でした。

 弊社は次世代コンクリートEeTAFCON(イータフコン)の研究会を立ち上げています。イータフコンは石炭を燃やした灰を主な原料として製造され、材料ベースで二酸化炭素(CO)排出量を約70%削減できます。耐酸性が高く、コンクリート製品の寿命を延ばす期待があります。実用化に向け、技術開発などの取り組みを続けます。

 世界各地でインフラ整備の需要が高まっており、私たちの業界は、それに応える役割を果たすでしょう。

 コンクリート製品の品質と耐久性は、建築やインフラプロジェクトでは重要な要素です。より強靭で長持ちするコンクリートの開発や新たな製造技術の導入が必要となります。この技術により、交通機関やエネルギー施設などの大規模プロジェクトへ投資が増え、新たなビジネスチャンスや成長の機会が生まれます。

 DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応として、弊社の取り組みを会社名にちなんでHX(ヒューエックス)と名付け、重要課題と位置付けています。

 コロナの影響でDXが加速しました。弊社は独自に「付加価値追求」「最良・実行」「人生応援」の3つをテーマに掲げ、デジタルにとらわれずあらゆる手段で企業変革に挑戦していきます。

 インドネシアの水害防止対策事業に対する材料提供や技術指導に乗り出しました。外国の生活環境向上のため、どのような貢献の方法があるのかも考えながら、新たな事業展開の可能性を探ります。

 今年もインフラ整備を通して豊かで暮らしやすい国土づくりに力を尽くします。


土浦市真鍋1-16-11 TEL029-821-3611
事業内容/ヒューム管、その他のコンクリート製品の製造販売、エコ製品の製造販売、土木、建築工事の設計、請負、管理など


https://www.h-nac-hp.co.jp/

茨 城 新 聞 社