茨城県関連企業・団体新年展望

2024

試金石となる研修施設開設

藤井建設㈱
代表取締役会長 藤井 正一

 昨年は、圏央道や東関道の事業で充実した1年となりました。対象エリアでは県外および首都圏の大型工事を中心に業務を拡大することができました。特に首都圏エリアでは、昨年、新技術情報提供システム(NETIS)に認定された「自在R型枠」の技術を最大限活用し、横浜市の浸水対策の一環となる立坑築造工事に着手し、今年完工の見込みです。新底沢地区では、中央道複線化に伴う高架橋工事を当社の特殊型枠を用いて施工中です。山梨県では、リニア中央新幹線の橋梁工事を受注し、今年から本格的に工事がスタートします。

 建設業における今年の受注環境は、継続的な物価高や労務費の上昇により利益の確保が一層厳しくなると予測されます。さらに、春から適用される時間外労働の上限規制により、週休2日制の確保が可能な工事を選別受注する動きが強まることや、工期の長期化による売上減少も想定されます。これまでにない技術革新の重要性が増し、多様な技術提案が私たち専門工事業者にとって重要な武器になることは明らかです。気持ちを新たにこれまで以上に技術に注力し、今よりもっと良いもの、そしてこれまでにないものを目指し、労働環境の改善にも努めていきます。

 当社は、2年以上の計画を経て、「モノづくり創造センター」の整備工事を1月に着手します。9月末の完成を予定し、念願である建設技能者の教育・訓練を10月以降本格的に開始する見込みです。当社の経営理念「出来た製品会社の命」を使命として、モノづくりへの意識向上と専門技術のスキルアップに取り組み、建設業界の一員として貴重な人材の育成に地道に取り組んでまいります。


本社/鉾田市鉾田1068-2藤井ビル1F TEL0291-33-4046
事業内容/土木工事、建築工事など総合建設業  従業員/71人 


https://fujiigroup.co.jp/

茨 城 新 聞 社