茨城県関連企業・団体新年展望

2024

ゴム技術基に新素材開発

㈱ハリガイ工業
代表取締役 遊佐 孝彦

 昨年は当社にとって激動の一年でした。日本の中小企業にとって大きな課題である取引先依存度の分散を断行、現在も取り組み中です。主には、①樹脂成型会社の事業継承②当社事業所の買い取り③新素材「CFR」の開発および販売です。

 事業継承の目的は、ゴム材料のみならずさまざまな材料加工ができる部品メーカーへ転換し、取引先からのご要望に応えるためです。現在の経済環境を踏まえ、事業継承の取り組みはさらに加速し、国の税制度も整備されていくと思われます。適切なタイミングで追加実施し、共に歩んでいきたいと考えております。

 事業所買い取りの目的は、当社は約10年間、賃貸事業所で事業運営を行ってきましたが、改革スピードをさらに上げるためには事業所活用の自由度がさらに必要と考えたためです。圏央道常総ICから約10分の大生郷工業団地(常総市)に所在し、近隣では大手企業誘致が活発で地の利も生かせると考えております。

 新素材開発の目的は、当社がこれまで蓄積してきたゴム技術に新素材である炭素繊維クロスを接合することにより、柔軟性かつ高強度のゴム素材を開発し「CFR(Carbon Fiber Rubber)」と名付けました。特にさまざまなシーンでの安全面において社会貢献を果たすためです。現在、水害対策関連、自動車関連、スポーツ関連分野で量産およびテストを実施いただいております。

 2024年は中小企業にとってはなお一層厳しい経済環境でありますが、昨年の活動に加えて挑戦できることは必ずまだあるはずと考えております。皆さまのご理解ご協力を頂戴したく、本年もよろしくお願い申し上げます。


創業/1996年。ゴム成型、樹脂成型、各種ASSY、物流支援事業を展開中。今後は新素材の拡販を行い、社会貢献に努めていきます


https://www.harigai-kogyo.com/

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