茨城県関連企業・団体新年展望

2024

高温耐性の品種に転換を

北つくば農業協同組合
代表理事組合長 古澤 諭

 昨年は、地球温暖化ではなく〝沸騰〟の時となり、さまざまな影響が出ました。主食であるコシヒカリは高温の影響で乳白米等未熟米になり、1等比率が22.6%、2等が75.8%でした。また、トマトにつきましても 高温障害で中段に実が着きませんでした。その影響で品薄となり高値となりましたが、品物がなく、安定供給ができませんでした。

 さらに8~9月にかけての高温・少雨の影響では レタスは植え付けても水不足で枯れました。白菜の定植も同じように乾燥により時期が遅れるなど多くの被害があった年でありました。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に加え、パレスチナとハマスによる軍事侵攻は終わる気配が見えず、来年も不安定な国際情勢になると予想しています。

 さらに温暖化の影響がいたるところに現れ、安定した農業経営ができなくなることが予想されます。

 そのような中で、米をはじめ野菜の高温耐性の品種に変えることが最重要課題になります。

 コシヒカリに代わる品種には、「にじのきらめき」があります。この品種は、高温耐性・高収量・高食味で当JAでは、いち早く取り組みを始め、現在、全国で一番栽培面積が多くなっており、さらに実需者からも大変好評を得ております。

 また、消費者に安定供給するためにもトマトなど野菜の品種改良も喫緊の課題であります。

 こうした多くの課題を農家組合員の皆さまとともに解決に向けて取り組み、本年も地域農業の発展と地域社会への貢献ために役職員一丸となりまい進してまいります。


本店/筑西市岡芹2222 TEL0296-25-6600  支店10カ所、営農経済センター3カ所、正職員数324人


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