茨城県関連企業・団体新年展望

2025

効率的、持続性ある物流に

関東総業㈱
代表取締役社長 安達寛人

昨年は物流事業者にとって大きな転換点のスタートとなる年になりました。時間外労働時間の上限規制が設けられたことによる、いわゆる2024年問題です。

当社としては、数年前からしっかりと準備を進め、さまざまな課題をクリアしながら事業を発展させることができた1年となりました。DX(デジタルトランスフォーメ―ション)化による運行管理徹底、車両の大型化、トレーラー車両を活用した中継輸送の導入による時間削減と運行の効率化など、時間をかけて取り組んできました。また、顧客と共に待ち時間削減などの物流課題に継続して取り組み、大きな成果を上げてきており、一昨年には茨城労働局から働き方改革ベストプラクティス企業に選出していただきました。環境の観点からは、自家消費型太陽光発電を導入することで消費電力を削減し、C O2排出量の見える化を進め、社員への環境意識を高める活動をしています。

今後は、世界的インフレと円安による原油価格や資材の高騰など不安定な要素が多い中で、景気の動向と、2024年問題を経た物流業界の需給バランスがどうなっていくのか注視しています。輸送のさらなる効率化は喫緊の課題です。限られた時間の中で最大限の成果を生み出すことが持続性のある物流を生み出す最適解だと思います。今年はDX化をさらに進め、より効率的な経営をしていきたいと思います。

また、近い将来起こりうる自然災害に対し、事業の継続性が大変重要だと考えています。新たなBCP(事業継続計画)を策定し、社会インフラの一端を担う者として地域社会に貢献できる強い企業を目指します。


取手市を拠点とする物流企業。県南地域にて約1万坪の倉庫を中心に物流事業を展開。東京、千葉、茨城を中心に、グループ会社とともに関西や東北まで幅広く車両を運行


http://www.sogyonet.co.jp/

茨 城 新 聞 社