茨城県関連企業・団体新年展望
2025
食と農で社会、地域に貢献
水郷つくば農業協同組合
代表理事組合長 池田 正氏
国際的には紛争の拡大による不安定な状況と食料危機、急激な気候変動、国内でも長引く円安による資材の高騰、デフレからインフレへの転換など、農業やJAを取り巻く環境は激変しております。人々の価値観や行動も変化し、今までのマネジメントでは通用しない時代です。
このような中、新たな食料・農業・農村基本法では、食料安全保障の確保が目的に加わったほか、適正な価格形成の必要性や多様な農業者への対応も盛り込まれました。
地域ではたくさんの農畜産物が生産され、われわれの食生活に欠かせないものとなっていますが、日本の食料自給率は依然として過去最低水準で、今後の安定供給が難しい状況です。
もし今以上の世界的な気候変動や人口増加による食料不足で、多くの国が輸出を制限してしまったら、私たちの食生活はどうなってしまうでしょう。このように日本の食と農は今、多くの課題に直面しています。
JAグループは、国民が必要として消費する食料は、できるだけその国で生産する「国消国産」運動を提言しています。そして、適正な価格形成ができるよう情報発信を強化し、国民からの理解を醸成することが必要と考えています。
JAは、利便性の向上と経営基盤の強化に向けて、拠点の再編を進め、拠点ごとの事業・活動規模や機能を強化し、組合員組織活動、教育文化活動、子ども食堂への食材提供などの暮らしの活動といったよりどころを各地域で展開しています。農業は命を育む産業と自負しております。JAは農業に寄り添い、食、農を通して社会、地域に貢献したいと考えております。
土浦市田中1- 1- 4 2019年に県南地区の7市町村にまたがる3JAが合併。特産品は日本一のれんこんはじめ多くの農産品があり、農産物直売所には年間120万人が来店
茨 城 新 聞 社