茨城県関連企業・団体新年展望
2025
環境と調和した事業展開
新日本電工㈱
代表取締役社長 青木 泰氏
弊社の歴史は、1925年に現在の岐阜県大垣市に設立された大垣電気冶金(やきん)工業所(後の日本電気冶金)に端を発し、63年に日本電気冶金と東邦電化(34年創業の旧幌満川水力電気)が合併し日本電工が発足、2014年には中央電気工業との経営統合により新日本電工となり、今年で創業100年を迎えます。
創業以来、弊社は一貫してマンガン系合金鉄を製造しており、この合金鉄事業に機能材料事業、焼却灰資源化事業、アクアソリューション事業、電力事業を加えた5つのコア事業で、社会課題の解決に取り組んでいます。
昨年は、2030年をターゲットとした中長期経営計画(24~30年)の初年度で、新株主還元方針の策定、子会社(中央電気工業・鹿嶋市)の吸収合併、研究開発やカーボンニュートラル実現に向けた投資など、売上高1100億円以上、実力ベース経常利益130億円以上、ROE(株主資本利益率)10%以上という同計画の目標達成へ、礎を築いた1年となりました。
今年は、中長期経営計画の達成に向けた中核事業として、大きく期待している「焼却灰資源化事業」の拡大に注力してまいります。同計画では、2030年までに現在の4炉体制から7炉体制への増強を計画しています。
焼却灰資源化事業は、鹿島工場(鹿嶋市)に本拠を置き、1995年に民間企業として初めて電気炉による焼却灰の資源化事業を開始して以来、持続可能な循環型社会の実現に向けて、環境と調和した事業を展開しています。今後も廃棄物を資源に変える「エコメルトシステム」による「焼却灰のパーフェクトリサイクル」を通じ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
本社/東京都中央区八重洲1-4-16(東京建物八重洲ビル4階) 鹿島工場/茨城県鹿嶋市光4 事業内容/合金鉄・機能材料・焼却灰資源化・アクアソリューション・電力
https://www.nippondenko.co.jp/
茨 城 新 聞 社