茨城県関連企業・団体新年展望

2025

先端素材分野の事業に力

JX金属㈱日立事業所
執行役員 事業所長 相場玲宏

JX金属は、半導体材料や情報通信材料などの先端素材分野を中心に、資源事業や製錬・リサイクル、レアメタルなどの事業をグローバルに展開しています。

昨年を振り返ると、茨城県内においては日立事業所内で情報通信材料に関する新工場の操業を始めるとともに、日立市北部では半導体材料関連の新工場の試運転を始めました。加えて、先端半導体材料の生産などを行う新たな中核拠点として整備を進めているひたちなか市の新工場についても、建屋の建設を開始しました。さらには、生成人工知能(AI)などにも用いられる次世代半導体向けの新製品を、日立事業所で量産することを決定しました。

このように、茨城県は当社の創業の地であるとともに、事業運営においても今後ますます重要となる地域です。今後も、1905年の日立鉱山の開業以来大切にし続けてきた、地域との「共存共栄」の精神をもって、より緊密な関係を築いていく所存です。トップパートナー契約を締結しているJ2水戸ホーリーホックや、包括的連携協定を締結している茨城大学工学部などと、引き続きさまざまなコラボレーションを行ってまいります。さらには、農福連携事業「内原ファーム」を軸とした多様な方々が活躍できる社会の実現に向けての活動も加速させてまいります。

最後になりますが、当社は昨年10月に東京証券取引所に上場を申請しました。株式上場の目的は、意思決定の迅速化と最適な資本構成により成長戦略を加速させていくことです。先端素材分野でのグローバルリーダーとなるべく全社で力を注ぎ、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。


1905年日立鉱山として創業。銅やレアメタルなどに関する先端素材のグローバルプレーヤーとして、資源の確保からリサイクルまでの一貫したサプライチェーンの下、事業を展開


https://www.jx-nmm.com/index.html

茨 城 新 聞 社