茨城県関連企業・団体新年展望

2026

機械の需要底上げに期待

茨城県農機具商業協同組合
理事長 川又忠志

昨年も農業機械を取り巻く環境は厳しく、製品や補修部品の値上げが続きましたが、当組合の購買事業はおおむね堅調に推移し、組合員の皆さまのご協力に深く感謝申し上げます。展示会や実演会も活発化し、業界全体としての活気が戻りつつあります。

米価は2024年の急騰後も高値水準が続き、農家収益の改善に寄与した一方、資材価格の高騰により経営環境はなお不透明です。ただし、米価の高止まりを背景に、農業機械の更新意欲は徐々に回復しており、今後の需要底上げが期待されます。

農業後継者の高齢化や新規就農者の減少により、農業機械への依存は一段と高まっています。国が推進するスマート農業の普及も本格化し、自動操舵(そうだ)機能やドローンなど省力化技術の導入が進んでいます。その一方で高度な機械やICT機器に対応できる人材の確保や整備技術の習得は十分とはいえず、研修体制の強化が求められます。

農作業中の死亡事故の約3分の2は農業機械による作業中に発生しており、昨年も県内でトラクターの横転やロータリーへの巻き込みといった痛ましい事例が報告されています。こうした状況に加え、農業従事者の高齢化が進むことで、農作業における安全対策の重要性は一層高まっています。当組合では、行政や関係機関と連携し、啓発活動を通じて安全意識の向上に努めるとともに、事故防止と安全な農業環境の実現を目指します。

国際情勢の不安定化や原材料価格の高騰、異常気象など不確実性が続く中、農業を下支えする農業機械業界の重要性は一層高まっています。こうした課題に対応すべく組合員一丸となって事業に取り組んでまいります。


設立/ 1961 年2月 組合員/茨城県内全域76 社 事業内容/機械部品など共同購入・販売、制度資金の活用、中古農業機械の買取・販売など


https://iac-noukigu.com/

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