茨城県関連企業・団体新年展望
2024
選ばれる魅力ある産業へ
一般社団法人 茨城県建設業協会
会長 石津 健光氏
昨年は、原材料や輸送費の上昇、世界各地における紛争などにより、とても厳しい環境にありました。このような状況の中、建設業が受け持つ災害復旧工事や道路、河川整備など県民生活に直結するインフラ整備などは関係各位のご尽力により影響を最小限にとどめ、円滑に事業を推進することができました。
本県では、昨年1~2月、11月に複数の農場において高病原性鳥インフルエンザ、3月には豚熱が発生いたしました。さらに6月に梅雨前線に伴う大雨、9月には台風13号による大規模災害が本県を襲い、県内各地に甚大な被害をもたらしました。当協会では各支部において24時間体制で防疫作業、復旧作業にあたり地域の守り手としての責務を果たすことができました。
建設業界は現場の技能労働者の高齢化や若手の入職者の確保難といった構造的な課題に直面しています。当協会としても担い手確保に向け「働き方改革」や「ICT活用」による生産性向上に取り組むほか、若手経営者で組織する「建設未来協議会」や業界で働く女性の集まり「建女ひばり会」の活動を中心に建設業のイメージアップ、若者や女性が活躍できる産業づくりに取り組んでいます。働き方改革については今年4月より時間外労働の上限規制が適用されるため専門工事業者や建設関連団体と連携し、週休2日の実現および適正な利潤と工期の確保を行っていきます。
若者にとって魅力ある産業となるため新しい3K「給料」「休暇」「希望」に「カッコいい」をプラスした新4Kを実現し、選ばれる業界を目指します。そして「活力があり、県民が日本一幸せな県」となれるよう、関係各位と連携し支えてまいります。
水戸市大町3-1-22 研修会等を通じて会員企業の質の向上を図り、建設業を技術的、経済的、社会的に向上させ公共の福祉と会員の福利増進を図る
茨 城 新 聞 社