茨城県関連企業・団体新年展望

2024

市民に求められる資格者に

茨城県行政書士会
会長 古川 正美

 昨年は、丸3年続いたコロナ禍の混乱から脱却し、ようやく落ち着きを取り戻した感はありますが、それでも市民の生活環境が大きく様変わりしました。社会が大きく変革する中、われわれ行政書士にとって非常に大きな転換点ともいえる一年となりました。そのファクターとして挙げられることが二つあります。 

 その一つは昨年4月から始まった全会員が受講しなければならない一般倫理研修の実施です。これまで会員の努力義務とされていた研修を必須とするものです。国家資格者たる行政書士の要素の一つとして必要な「倫理」を養い、それを維持するためのもので、会員全体の意識を高め、市民からの信頼に応えるために新設された制度です。真に市民から求められる行政書士を目指し、本年度も必要な措置を講じていきます。

 二つ目の要素は行政手続きの電子化が加速していることです。昨年1月から開始された行政書士の主要業務の一つである建設業許可や経営事項審査のオンライン申請を皮切りに、さまざまな許認可申請のデジタル化が図られております。この本格的な行政のデジタル化に対応するために行政書士自身が積極的に事務所のデジタル化を推進し、来たるべきデジタル化社会における資格者のトップランナーとなれるよう、会として積極的に支援していきます。 

 会の運営に関しては、これまでの会運営を精査し、時代の要求に即した臨機応変な対応をするとともに、引き続き災害支援や法教育などの社会貢献活動にも積極的に取り組んでいきます。「そうだ、行政書士に相談しよう」という機運を高め、資格者選択のファーストチョイスとなるべく活動してまいります。


水戸市笠原町978-25 TEL029-305-3731  許認可取得のスペシャリスト、権利義務、事実証明、図面類等の書類作成も幅広く業務とする。会員数1213名(昨年11月末現在)


https://www.ibaraki-gyosei.or.jp/

茨 城 新 聞 社