茨城県関連企業・団体新年展望

2024

CO対策が重要な課題に

茨城県自動車販売店協会
会長 加藤 敏彦

 昨年は半導体不足で、お客様から注文いただいてもなかなか納車できない状況でしたが、今年は車両の供給の面では改善する見込みです。自動車のセールス方法もコロナ以前に戻りつつあります。

 秋にはジャパンモビリティショーが開かれました。今までの東京モーターショーから名称だけでなく、毛色が変わり、国産メーカーのほとんどが近未来的な自動車を出展していました。2025年にかけて各社とも電気自動車(EV)へ力を入れていきます。100年に一度の変革期にいよいよ片足を踏み込んだなと感じます。モーターショーが行われると自動車が売れやすい傾向にあるので、今後、そこに合わせて各社とも新型のEVを発売する動きが出てくると思います。

 協会としては今年も交通事故防止と自動車盗難防止の二つを目標に取り組みを進めていきます。

 交通事故では、近年は年配の方の急発進による事故が相次いでいることから、シルバー向けに誤発進抑制装置の体験を行っています。盗難に関しては、10万人当たりの件数が全国ワーストになってしまったこともあり、引き続き盗難防止の啓蒙活動や盗難防止グッズの認知向上に努めます。

 安心安全とともに、二酸化炭素(CO)対策も重要な課題です。昨年のジャパンモビリティショーのテーマの一つでもあったSDGsなどの環境対応に対し、これまで自動車販売業界は後れを取ってきました。車はCOを排出しているので、カーボンニュートラルへの取り組みをさらに加速させる必要があります。販売店としてもEVの販売などを通じて啓蒙する役割を担っていきます。


水戸市住吉町292-5 TEL029-247-4860
自動車の検査・登録申請業務円滑化、自動車販売業の過当競争排除の推進、統計作成、広報活動等。会員53社


http://www.ibajihan.jp/index.html

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