茨城県関連企業・団体新年展望

2024

未来に向けての変革元年

株木建設㈱
代表取締役社長 株木 康吉

 昨年は時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」に対応するため、社内システム(勤怠管理システム、PC制御システム)や支援体制の見直しなどに奔走しました。また、新型コロナの影響が少なくなり、今まで滞っていた民間の設備投資が増大した年でもありました。東京では再開発事業、大阪では万博のパビリオン建設など大都市においては建設ラッシュを迎えています。県内でも圏央道の4車線化工事が土木工事から上部工への段階に進み、東関東自動車道は26年度全通へ向け整備が進んでいます。また、つくばエクスプレスの延伸計画があり、建設需要も期待されています。

 しかし、この1~2年の資材や労務費等の高騰もあり、工事価格は1.3~1.4倍に増えており、民間建設投資に影響を与えています。

 そんな中、東日本大震災で津波被害を受けた茨城港大洗港区の水門工事が完成し、茨城県知事賞を受賞することができました。また関東地方整備局から3年連続で工事成績優秀企業認定を受けることができたのは明るい話題です。

 今年は働き方改革、賃上げ、さらなる物価上昇による工事価格の高騰などにより、工事発注の鈍化が予想されます。長引くウクライナ戦争などにより建設資材や燃料の価格は高止まりすることでしょう。そのような中、受注に向けどのように工事単価に反映させるかが今後の課題です。

 100周年の記念事業として進めてきた東京本社の新社屋が今年3月に完成します。これを契機に業務の効率化、書類簡素化を行い、ICT、DXのさらなる活用により働き方改革を進め、施工力、営業力の強化につなげていきます。


本店/水戸市吉沢町311-1 TEL029-248-0688
東京本社/東京都豊島区高田3-31-5 TEL03-3984-4111
事業内容/総合建設業 


https://www.kabuki.co.jp/

茨 城 新 聞 社