茨城県関連企業・団体新年展望

2024

米価期待、機械需要に対応

茨城県農機具商業協同組合
理事長 川又 忠志

 新型コロナが5類に移行したことで、全員協議会や総会、研修会などすべての会議や研修が対面型式で行うことが出来ました。またメーカーによるイベントや展示会もコロナ以前と同様に行われるようになり、通常に戻っていることを実感しております。

 農業を取り巻く環境は、部品などの相次ぐ値上げにより業界にとっても大変厳しい年であったように思いますが、購買事業は概ね順調に推移し、組合員の皆様のご協力のたまものと感じています。

 農業後継者の高齢化や新規の就農者の減少により、農業機械への依存はますます高くなると予想されます。また国が推進しているスマート農業により自動運転やドローンなどの農業への活用が一段と加速し始めておりますが、それらに対応できる人材や整備にかかる技術などにはまだ十分な対応が出来ていません。

 昨年の米の品質は猛暑の影響により1等米比率が大幅に低下したものの、価格は少し持ち直しており1俵あたり1500円程度上昇しました。今後の米価に期待し、農業機械の需要増に対応出来ればと考えております。今年は農業機械の展示・実演会が大手機械メーカーや当組合員の店舗でも開催されると思いますので、補助事業や優遇税制の案内を通じて購買の伸びにつなげていきたいと思います。

 また、県農業機械化協会会長としても、会員である私どもや全農いばらき、あるいは行政関係者の皆様と一体となり、中古農機の整備済みステッカーや、最先端のドローン、ロボットなどメンテナンス技術者の育成などにも貢献できればと考えております。そして、業界として出来るSDGsへの対応なども積極的に行ってまいります。


設立/1961年2月  組合員/茨城県内全域76社  事業内容/機械部品など共同購入・販売、制度資金の活用、中古農業機械の買い取り、販売など


https://www.ibarakiken.or.jp/nouki/

茨 城 新 聞 社