茨城県関連企業・団体新年展望

2025

選ばれる魅力ある産業へ

一般社団法人 茨城県建設業協会
会長 石津 健光

昨年の地域建設業は、公共建設投資の横ばいが続き実質投資額が減少している中、資機材価格の高騰などもあり大変厳しい経営環境にありました。また、全国各地では地球温暖化に伴う異常気象により、河川の決壊やがけ崩れなどが頻発し、甚大な被害を受けた多難な1年でした。

建設業者は、非常時に最前線で速やかに復旧作業に対応する「地域の守り手」としての重要な役割を担っています。災害対応にあたる建設業の役割が増大する一方で、出生者数は過去最低を更新し続けており、技能労働者の高齢化や若年入職者の確保難といった構造的な問題に直面しています。

次代を担う人材の確保・育成を最大の課題ととらえ、担い手確保に向けた働き方改革やICT活用による生産性向上に取り組むとともに、建設業のイメージアップ、若者や女性が活躍できる環境づくりを進めていきます。

特に、働き方改革については、昨年4月から時間外労働の罰則付き上限規制が適用されたため、専門工事業者や建設関連団体と連携し、週休2日の実現および適正な利潤と工期の確保に取り組んでいきます。そのほか、顕在化したさまざまな問題について、国、県とともに情報を共有し、乗り越えていきたいと考えています。

若者にとって魅力ある産業となるよう、新しい3K「給与、休暇、希望」に「カッコイイ」をプラスした新4kの実現を目指した取り組みを進め、選ばれる業界にしていきます。そして、茨城県が進めている「活力があり、県民が日本一幸せな県」の実現に向けて、社会資本の整備や県民の安全・安心をしっかりと支えてまいります。


水戸市大町3-1-22 研修会等を通じて会員企業の質の向上を図り、建設業を技術的、経済的、社会的に向上させ公共の福祉と会員の福利増進を図る


http://ibaken.or.jp

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