茨城県関連企業・団体新年展望
2025
資源循環経済発展に寄与
一般社団法人茨城県産業資源循環協会
会長 古矢 満氏
脱炭素化や資源循環経済(サーキュラーエコノミー)の構築を求める声はこれまで以上に強まっています。当業界では、こうした社会的な要請に対応できる人材の確保が極めて重要な課題となっており、若手、中堅職員ばかりでなく、女性職員や中高齢職員に活躍していただかなければなりません。そのためには、まず、適正な賃上げや十分な休暇を付与し、安心して業務に携わることができることが必要です。また、女性が働きやすい職場環境を整備することも重要です。当協会でも三年前に起ち上げた女性部会の活動が本格化してきました。さらには労働災害の防止や労働安全の確保にも取り組んでまいります。
また、昨年の通常国会において再資源化事業等高度化法が制定されました。この法律は年内に施行される予定ですが、この法律によって、廃棄物の再資源化に向けた技術開発が進展し、広域化、協働化など事業の高度化が進むことになり、資源循環の流れがさらに拡大することが期待されています。一方で、廃棄物処理法を基礎とする、これまでの廃棄物処理の流れが大きく変革することも予想されますので、当協会としても制度化の動きを注視し、適切に対応することにより、資源循環経済の発展に寄与していきたいと考えています。
昨年は、幸い本県では自然災害が少ない年となりましたが、全国的に見ますと、水害が多発し、激甚化していますし、また、鳥インフルエンザの流行も例年以上に早まっています。当協会としても、県内の自治体や関係団体だけでなく、県外の団体や事業者とも連携を深めることにより、こうした事態に迅速、的確に対応してまいります。
水戸市笠原町978-25 茨城県開発公社ビル4階 産業廃棄物の適正処理と再生資源の利用の促進を図るため普及啓発、調査研究、相談指導等を行う。会員数536社
http://www.ibaraki-sanpaikyo.or.jp/
茨 城 新 聞 社