茨城県関連企業・団体新年展望

2025

ユーザーの負担軽減図る

茨城県自動車販売店協会
会長 加藤 敏彦

自動車業界はコロナ禍から回復してきてはいますが、昨年は認証の不正問題などがあり一部のメーカーでは生産台数・販売台数が減少しました。しかし、7月以降少しずつ回復しており、ほぼ前年並みか微増し業界として回復傾向にあります。不正問題の対策として、これらの業務の再点検を実施してコンプライアンスに対する意識を高めお客さまの信頼を回復していく必要があります。

今年はジャパンモビリティショー(JMS)の開催年なので、各社がショーに向けてさまざまな車を出してくると想定できます。そのため需要が喚起され、販売台数の増加が期待されます。

来年は租税特別措置法によるエコカー減税が期限を迎えます。今年は要請活動の時期を早め、政府・与党への申し入れと並行し業界団体と連携を図り、自動車ユーザーの負担軽減や税体系の簡素化などを目指す重要な年になると自負しております。

業界全体として販売現場では人手不足に直面しています。賃上げが進み、転職が容易となった現在では、新たな人材の獲得と合わせて既存の社員をつなぎとめるという意義で給与水準の底上げが必須になっていると思います。合わせて、職場見学や就業体験といった機会を増やし、魅力ある職場づくりが進んでいることを業界全体で発信することが必要だと考えています。

また、当協会では、今年も交通事故防止と自動車盗難防止に継続的に取り組むとともに、カーボンニュートラルの取り組みに貢献していきます。販売店としてはEVやHVなどの販売や、再生可能エネルギーを利用する仕組みを進めていくことも重要なテーマとなると考えます。


水戸市住吉町292-5 TEL029-247-4860 自動車の検査・登録申請業務円滑化、自動車販売業の過当競争排除の推進、統計作成、広報活動。会員53社


http://www.ibajihan.jp/

茨 城 新 聞 社