茨城県関連企業・団体新年展望
2025
常陸牛の美味しさ求めて
茨城県常陸牛振興協会
会長 鴨川隆計氏
新年あけましておめでとうございます。巳年が皆さまにとって輝く年になりますようお祈り申し上げます。
昨年は、畜産農家にとって生産コストの高止まりの状況に加え、国内消費が伸びず枝肉価格が低迷した厳しい１年でした。一方で２０２３年８月に県銘柄牛常陸牛の新ブランド「煌（きらめき）」の格付け認定基準に、「茨城生まれ茨城育ち」「月齢30カ月以上」「最高ランクのＡ等級のみ」「オレイン酸55％以上」「小ザシ指数１１０以上」の５項目を設けました。風味に影響する「オレイン酸」や口溶けがよい小ザシ（脂肪交雑の細かさ）」など、特に小ザシに着目した基準は全国で初めてです。厳格な基準によって、やわらかい肉質やうま味を感じられるおいしい常陸牛を提供しています。
そして、販売頭数も５年連続で１万頭を達成する勢いです。海外輸出も順調で、輸出国は９か国になっています。アジア圏と国内の有名ホテルへ営業を強化するほか、伸びてくるだろうと思われるフィリピンなどに積極的に販売攻勢をかけます。今年度は、需要が高い「煌」の認定頭数を増やし、全体の質を上げ、消費者の皆さまが今まで以上に「美味しいね」と言っていただけるような美味しさの追求とブランド価値向上を目指し、生産基盤の強化に注力し、引き続き販路拡大に向け、国内や海外での需要開拓と販売拡大に取り組んで「茨城県といえば常陸牛」を浸透させたいと思います。
３月５日は常陸牛の日です。県内には取り扱っていただいている販売指定店（買える店）や販売推奨店（食べられる店）が多数あります。県民の皆さまには「食べて応援」をお願いいたします。
茨城町下師1950-１ 事業内容／茨城県黒毛和牛のブランド力強化を目的として1977年設立 生産者140名、販売指定店（買える店）291店、推奨店（食べられる店）国内313店 海外50店（昨年12月現在）
茨 城 新 聞 社