茨城県関連企業・団体新年展望

2025

農業下支えへ総力を結集

茨城県農機具商業協同組合
理事長 川又 忠志

農業機械を取り巻く環境は、部品や製品の相次ぐ値上げにより大変厳しい年であったと思います。そのような中、購買事業はおおむね順調に推移し、組合員の皆さまのご協力の賜物と感じています。また、組合員やメーカーによる展示会などのイベントも積極的に行われ、活気も戻ってまいりました。

昨年は令和の米騒動と言われたように、米価は大幅な上昇となっております。農家にとっては、肥料など生産資材の高騰や人件費の価格転嫁が進み、希望の価格になったと思っております。農業者の収益の確保により、農業機械の購買意欲が向上することに期待したいと思っています。

農業後継者の高齢化や新規就農者の減少により、農業機械への依存は高くなると考えております。また国が推進しているスマート農業により自動運転やドローンなどの活用が一段と加速し始めております。

しかし、それらに対応できる人材や整備にかかる技術などにはまだ十分な対応ができていません。また農作業安全のための啓発や検査体制の整備などの課題も山積しております。

農機業界でも人手不足が避けられなく、講習会などを通じて若手が育つ環境を作っていく必要があります。現在、県農業機械化協会の会長として、全農いばらきや行政の皆さまと農作業事故防止の観点からも、中古農機の整備済みステッカーの取り組みや最先端のドローンやロボットなどメンテナンス技術者の育成などにも貢献できればと考えております。

農業を下支えするため、業界として総力を結集して頑張ってまいりますので、ご支援をお願いいたします。


設立/1961年2月 組合員/茨城県内全域76社 事業内容/機械部品など共同購入・販売、制度資金の活用、中古農業機械の買取・販売など


https://iac-noukigu.com/

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