茨城県関連企業・団体新年展望

2026

温かさ感じる建築目指す

横須賀満夫建築設計事務所
取締役会長/APEC ARCHITECT 横須賀満夫

われわれを取り巻く社会環境は予想以上の速さで変化しています。しかし、プロとして行う設計行為の基本は今も昔も不変です。

AIや、コンピューターを使用した建築、またBIMといった最新技術の導入により、設計という仕事は格段に効率的になりました。当事務所では、若いスタッフに対して効率だけでは生み出せない温かみを肌で感じてもらう作品づくりのため、手描きスケッチなどで五感を育むトレーニングを行っています。スケッチをする工程はコンピューターを使用し建築をする場合、必ずしも必要とは言えません。しかし、技術力を培い、建物を捉え理解するための重要なトレーニングになります。

「指先にも脳みそが宿っている」という言葉を大切にしています。頭で考えると同時に、自分の指が感覚的に動いて情報の取捨選択を行うということを表しています。若手のスタッフには、手描きスケッチを通してこの言葉の意味を学んでもらっています。

また、建築業界内だけではなく、異業種との交流によって新たな視点が育まれ、設計における感性が磨かれます。昨年開催された伝統文化についての講演で意欲的に蓄えた知識の活用は、人に感動を与えるということを学びました。これは私たちの仕事にも共通する価値観です。幅広い知識を活用して建築設計した建物は、利用者に感動を与えると信じています。事務所としてもユネスコ活動などを通じて音楽や歴史イベントに関わるなど、さまざまな業界との交流を積極的に行い、人に感動を与えることを多角的な視点から学びたいと考えています。人間本来の感性を大切にした温かさを感じる建築を目指してまいります。


ものを「創る」こだわりから、ものを「作る」ことへの効率化が求められがちですが、ものを「創る」こだわりを持ち続けたいと思います。 建築に係る企画、設計・監理 


http://www.design-yokosuka.co.jp

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